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不甲斐ない

悪夢ってさ終わらないんだよ
知ってた?

妙に饐えた匂いが気持ち悪くて
その辺に転がってたマシェリのフレグランス
大量に振り撒いた

生成されては握りつぶされる
明日の僕
まだ咳き込むの

指先震えるのは誰のせい?


光のぶんだけ地獄があるのだと
夜景を見ながら思う、思う、
煌めいて 煌めいたら
弾けた 沈んだ 海の底に
マリンスノウ

ほら見てごらん
死骸だよ 綺麗だね

綺麗だね

栄光の手を君に捧げたから
君の手で火をともして
希望の灯は揺らめく魂

消えないで


首元をつかまれている
まだ咳き込むの
喉仏を最後に納めるんでしょう
なんだか神秘的だね

砂糖菓子にして食べるから
僕のぶん置いといてください。
君に撒くスパイスは言葉通りに
甘ったるいひと匙のシナモンを

僕のコロンの香り、覚えていてね


頭おかしいんじゃないの