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やめたい

僕の心臓、少し欠けている
仰々しい絵で補った

 

吐きそう

 

叫び声しか聞けない夜がある
不安を矯めるその粒で
動悸がはやくなるのは

 

掴まれる
後頭部から、
ゆっくりと
しかし確かな実感をもって

 

僕を支配する母親に
うつろな目をした母親に
頭を撫でられている

 

文豪みたいに手を見つめた
ちっぽけな僕の両手

 

救世主コンプレックス

 

助けられるわけもなく

 

手を差し伸べる自分に
酔っているだけなんでしょう

気持ち悪いね?

 

僕の愛も、チープなおもちゃに
変わってゆくの
抗う気さえ起きないや

 

愛だって使いこなせなきゃ
うまくやらなきゃノイズでしかない

 

救う力がないことわかってるから
いつも僕は救われるふりをするんだ

『あなたに救われました』


教えて、僕に
僕が
僕が神様になる方法は